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「新宿鮫」を読んだ

小説

シリーズ第一弾

ご存じ、大沢在昌のハードボイルド小説「新宿鮫」シリーズの第一弾である「新宿鮫」を読んだ。今では知らない人はいない程の著名な作家であり、重鎮であるが、デビュー当初は全く売れなかったという。

なんと、デビューから11年間、28冊が全て初版だけで「永久初版作家」などと言われていたらしい。しかし、1988年の「女王陛下のアルバイト探偵」、1989年の「氷の森」あたりからブレイクの兆しを見せ、ついに1990年の「悪人海岸探偵局」が初の増刷を果たす。

そして同じ年に発表したこの「新宿鮫」が「このミステリーがすごい!」ランキング第1位になるなどベストセラーとなり完全にブレイク、その後の活躍は誰もが知るところである。

私はハードボイルド小説はそんなに読んでいないが、レイモンド・チャンドラー「長いお別れ」、ダシール・ハメット「マルタの鷹」、馳星周「不夜城」などは読んでおり、好きなカテゴリのひとつである。

もちろん、「新宿鮫」の名前は知っていたし、いつか読もう読もうと思いながら未読となっていたが、フラッと寄った古本市場で税込み100円で綺麗なのが売っていたので買ってみた。

あっと言う間に読めた。面白い。

日本がまだ、ぎりぎりイケイケだった頃ということもあり、ちょっとリアルさに欠ける描写(警官の発砲など)もあるが、あまりにリアルでは警察24時みたいなテレビ番組みたいな話になってしまうので、しかたあるまい。

人物描写は秀逸なようで、私は何故か主人公と犯人の姿がはっきりと思い浮かんではこなかった。あと、警察好きの男の話が挟まっているのだが、これは無くても良かったか、又はやるなら「実はコイツが…」みたいなところが欲しかった。

とはいえ、あっと言う間に読めたのは面白かった証拠。直木賞受賞作品となったシリーズ第4作「無間人形」あたりまで、読んでみようと思った。

評価 70点

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