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渋谷陽一のロック ベスト・アルバム・セレクション

洋楽

私の救世主

1988年7月に刊行された渋谷陽一のロック ベスト・アルバム・セレクション、洋楽を聴き始めたばかりの私だったが、当時はネットなど無いから洋楽の情報を得る方法は限られており、ロックの歴史を語ったり名盤を揃えて語ってくれるような場所はなく、この本を本屋で見つけた時は嬉しくてすぐに購入した。

今やサブスクで幾らでも聞ける音楽であるが、当時はCDをレンタルしてカセットに録音するか、CDを買うしかなかった 。だが、レンタルCDではお目当てのアルバムが棚に並んでいないことも多く、かといってCDを買える財力も無かった。

情報が少ない中、吟味して買ったCDがイマイチだった時の悔しさは今も忘れない。特に、後々になってそのアーティストのワーストだったことが分かった時などは、再起不能になるほど悲しかった。

そんな私の救世主になったのが、この「ロック ベスト・アルバム・セレクション」である。この本を手にしてからは、自信をもって難波のタワーレコードに行って輸入盤を買うことができた。ただ結局、私の耳に合わないものもあったし、そのアーティストのベストじゃないセレクトもあったように思う。

昔のアルバムが良かった

この本に拠って買ったアルバムで良かったものがいくつかあるが、特に多かったパターンは「昔、こんないいアルバムを出してたんだ。」というパターン。

デビッド・ボウイなんかは、レッツ・ダンスから聴いた世代で、それはそれでいいのだが、「ジギー・スターダスト」を聞いて驚いた。音楽性の違いもだが、アルバムが段違いにいい。ビジュアルよりも曲の方が良かったなんて。

ロッド・スチュワートもそう。「Da Ya Think I’m Sexy?」のイメージしかなく、イロモノ的に見ていたのだが、この本に載っていた「ガソリンアレイ」を聞いて驚いた。このアルバムは良く聞いていたなぁ。

1988年以降もほしい

あとは、皆そうかもしれないが、「ラ・バンバ」のイメージが染みついていたロス・ロボス。自分では絶対に買わないようなアーティストだが、この本で「How Will the Wolf Survive?」を知って買ってみたら、本当にいいアルバムで一時期こればっかり聞いていた。

ただ、ロス・ロボスに関しては後に「コロッサル・ヘッド」を聴いてさらに驚くことになるが、一番好きなのは「KIKO」である。

私は80年代後半から洋楽を聴きだして、そこから70年代に戻って聴いてばかりいたので、90年代以降の洋楽はあまり知らない。ただ、90年代のジャミロクワイ、ニルヴァーナ、オアシスとか、00年代のリンキンパーク、コールドプレイ、ストロークスあたりはリアルタイムではなく、後から聞いた。

ちなみに、私はオアシスは全くいいと思わない。そして、ストロークスの1stを聞いてぶっとんだ。これはリアルタイムで聴いておきたかった。この「ロック ベスト・アルバム・セレクション」は、1987年のヨシュア・ツリーで終わっているのだが、それ以降、今に至るまでのセレクション、誰が出してくれないかな。

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