INXSのボーカル、マイケル・ハッチェンスが亡くなってもう27年(2025年現在)になる。1997年11月22日、シドニーのホテルリッツカールトンの一室で、全裸で首を吊った姿で発見された。37歳。
ドアーズのジム・モリスンに似た風貌や雰囲気を持ち、世界的女優のカイリー・ミノーグと恋仲となるなど、全盛期は世界一の色男という感じだった。1987年から88年あたりはバンドも自身も絶頂期で、絶大な人気を誇っていた。
しかし、商業的な成功は収めていたが、売れる曲作りはできていてもバンドの方向性や指向性は定まっておらず、批評家たちからの評価は低い。世界的にも売れに売れたアルバム(全米3位、セールスは1,000万枚以上)「Kick」も、芸術的評価を得て「名盤」などと言われることは(売れた枚数と比較して)あまりない。
もちろん、私は前作「Listen Like Thieves」も含めてよく聞いたし好きなアルバムなのだが、色々なエッセンスを「売れるための音楽」として昇華した感が強く、ライトノベルのような弱い読後感しか残らないのが本音である。
しかし、脳内再生回数でいうと「Listen Like Thieves」の「Biting Bullet」は私の人生でも必ずベスト10に入る曲で、この曲の「疾走感」がたまらなく好きなのだ。
心配なのは、もう、マイケル・ハッチェンスが亡くなってもう27年と言ったが、これが40年、50年経ってしまうと、もうINXSもマイケル・ハッチェンスも忘れられそうな気がするということ。同じオーストラリア出身でもAC/DCはそうならないだろうが。


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