お金とは何か
私の大好きな池上彰が2012年に出した著作「池上彰のやさしい経済学」(シリーズ累計40万部)のマンガ版。1と2があり、まだ1の終わりかけまでしか読んでいないが、今のところの感想などを書いてみる。
テレビで同氏がやっているような、いま現実に起こっている問題、例えば「令和の米騒動」であったり「年金問題」を、経済学の観点から「経済に詳しくない人」に対して分かりやすく説明するというような内容ではなく、もっと基礎的・基本的な「経済とは何か」「お金とは何か」という話である。
そして、アダム・スミス「国富論」、カール・マルクス「資本論」、ジョン・メイナード・ケインズ、ミルトン・フリードマンなどといった、聞いたことあるようなないような、経済を説いてきた経済学の重鎮たちとその著作の紹介などがあり、これから経済学を学ぼうとする中学生あたりにぴったりのマンガである。
ただし、経済学の「け」の字も知らない私にとっては、非常に分かりやすく、やはり漫画の力は大きく、スイスイ読める。ただ、これで経済学に興味を持つかというとそうでもないし、紹介された「国富論」とか「資本論」を読んでみようとは思わない。マンガ版「国富論」で福本伸行が書いたなら読んでもいいかもしれないが。
「へぇ」と思った
内容の本質には関係ないが、私が「へぇ」と思ったこと。「海外旅行で余った外貨の小銭は、日本では両替できない。」
そんなこと忘れていたが、言われてみれば自分が海外行った時も、その時はそのことを知っていて使い切らなきゃと思ってか、どこかの空港の中のカジノで全部無くしてきたのを思い出した。
兌換紙幣という言葉は授業で習った記憶があり、「金と交換できる紙幣」というのは何となく覚えていたが、これが金と交換できない「不換紙幣」に変わったのが、単純に紙幣そのものの価値が認められて、交換可能性による価値を求る必要がなくなったからと思っていたが、兌換紙幣では国が発行できる金額に限りがあり、経済成長の妨げになるからとは知らなかった。
同じように、元は貝殻だったり小判だったのが紙幣に取って代わったのは、単に利便性から紙に替えただけだと思っていたら、かさばるし重い小判などを両替商に預ける→「預かり証」をもらう→預けた小判を引き出して支払いする代わりに「預かり証」で支払うという経緯を経て、「預かり証」が紙幣になっていくという過程があったのは、なるほどと思った。
「経済」を理解する入り口
こういった紙幣(お金)や経済の歴史や成り立ちを知ることが、今の経済を知ることにつながるのかどうかは私には分からないが、何かつかみどころのない「経済」というものを理解する基礎の力だったり入り口にはなりそうな気がする。
私の大好きな博打へのアプローチを、この経済学から行うのが勝ち組への近道なのではないかと思っていた時期もあった。それが正解かどうかも分からないし、そもそも「〇〇学」とつくようなものを真剣に学ぶ気質があったなら、競馬やパチンコはやっていなかったような気がする。
この「池上彰のマンガでわかる経済学」、読みやすいのですぐ読み終わりそうだ。点数をつけるなら80点!

