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マンガ「亜人」を読んだ

マンガ

微妙な読後感

漫画「亜人」を読んだ。当初は単行本で7巻くらいまで出ている時に、そこまで読んだ記憶がある。まあまあ面白かったというイメージが残っていたので、久しぶりに通して読んでみた。もちろん、今回は17巻全巻を読破である。

まずは、これから読もうという方に参考となる情報を。

読んですぐの読後感は「なるほどねぇ。」くらいの感じ。ガッカリとか、よく分からんという終わり方ではなかった。ただ、震えるほど涙が出るとか、動けなくなるほど身に染みるという事は無かった。(もちろん、人それぞれだろうが。)全17巻というボリュームは適度。漫画でありがちな置きっぱなしになった伏線というのは、大きなものは無いと思う。ただ、伏線的に出てきた事件や人について、もっと掘り下げてほしかった感はある。

ネタバレとは言えない程の情報として、「亜人」というのが死んでも生き返る人間であるということ、スタンドのような黒い物体がでてくることは、読んでない人も知っているだろう。ただ、その黒い物体はスタンド程の活躍はしないので、ジョジョのような能力バトルまでは期待しないように。

ストーリーは良くできており面白いが、私がちょっと思っていた方向には進まなかったし、そう思った人も若干いるような気はする。亜人という特殊な人類が、どう生きていくか(人類と共存するか敵対するか)というテーマで進んでいく方も見てみたかった(もちろん、その側面もあるがメインではない。)。

凄い戦闘シーンの迫力

戦闘シーンの迫力、テンポ、ドキドキ感は良い。主人公と敵のキャラは立っており、サブキャラも良く描けていると思う。ただ、私は主人公への感情移入があまりできなかった。やはり、主人公は分かりやすいポリシーや芯があるシンプルな人間のほうが私は好みなんだろう。

漫画などでは主人公なんかは途中から勝手に動くというか、こいつならきっとこうするだろうなという場面で、なんとなく先に「こうするやろな」と思うし、おおよそその通りの行動をとる。しかし、主人公「永井圭」の場合は、読んでいて「あ、なるほど、そうしますか。」という後追いの感想しか出てこなかった。(そこがいいという人もいるだろうが。)

前に途中まで読んだ時は、まあ続けて読んでもいいかな。くらいの感じだったので、結局7巻までで止まっていたのだが、今回、通して読んでみたら、一気に読める、読み進めるくらい思ったより面白かった。亜人の特性を利用した戦闘はバトル漫画として面白いし、ストーリーもよくできている。おすすめ!

続けて、ネタバレありのレビューとなる。注意。

※ ネタバレや細かい描写があるので、これから読む人はご注意ください。

ストーリーについて

まず、ストーリーだが、やはり亜人と人類との戦いという構図で見てみたかった。結局永井と佐藤の戦いになってしまったが、亜人代表の永井が仲間を集めて、人類と戦う(又は共存する)というストーリーで見てみたかった。

佐藤は一応封じ込めることはできたが、それで終わりではないだろう。やっぱり、亜人が人類のなかにあってどう生きていくのか。人類は亜人をどう扱うのか。このきっちりした解決を見たかった。

しかし、死んでみないと亜人かどうか分からない、亜人の子供が亜人になる訳でないなどの設定から、例えば「人類が亜人を滅ぼす」というのは無理だし、「亜人が人類を滅ぼす」というのも無理だから、結局は「亜人と分かった時点でその亜人をどうするか。」という話となる。

ならばと、亜人と分かった時点で刑務所に入れておくことも考えられるが、悪いことをしない亜人を刑務所に入れることもできない。かと言って、その特質からして悪事を働く可能性の高い(というか、悪事を働いた際に防ぎにくい)亜人をそのままにはできない。結局、手出しできないことになる。

多分、「亜人も寿命で死ぬ」という設定が良くなかったのかも。「亜人は、一度死んだらそこで成長が止まる。そして、死なない。」との設定なら、人類対亜人という分かりやすい構図の話にできたかもしれない。これで続編書いたら面白そう。

評価と採点

IBMを2頭使いする奴は本編ではあっさり死んだが、ああいう能力差によるバトル的なものも見てみたかった。主人公の永井のIBMも他に比べて濃く、かつ長時間・複数出せるあたりが言及されながら、特に戦いでその特質を使う場面も無い。

IBMが自立したり思うままに扱えたりとか、IBMが初めて出現してからの経過時間の長短による差とか、色んな要素がある割に、それが生かせなかったような気がする。

あと、主人公の相棒たる海斗の扱いが微妙で、これは途中からでてくる中野とキャラが被ることによって印象が薄まったのが原因だろうが、結局、永井と海斗の関係性がうまく伝わらなかったと思う。

最後の永井の「医者を目指すに決まってんだろ。」という場面、顔(特に目)の描き方もセリフも、私にはピンとこなかった。どうも、永井が言いそうに無いとまではいわないが、何か違うなぁと思ってしまった。まあ、私が求めているのと違ったというだけなんだろうけど。ただ、そもそも自分が求めているのも何かはわからないが。

最後に、マイルドセブンFKが激マズのタバコというのは、どこまで常識なんだろうかと思った。私は当時、知り合いが吸っていたのを少しもらったことがあり「世界で最も不味い。」と知っているけど。

最後に点数をつけよう。85点!

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