名作「あずみ」
今、私が読んでいるのはこの3つ。「あずみ」20巻目あたり、「あした天気になあれ」読み始め、田中啓文の小説「件(くだん)」である。読んでいる途中なので、最終的な評価とは違ってくる可能性もあるが、読了した際にも書いてみて比較するのも面白いかと。
まずは「あずみ」。映画化などもされているし、漫画好きでなくとも一度は聞いたことのあるはずだ。色んなジャンルで成功している、今となっては作者小山ゆうの最も有名な作品だろう。
歴史フィクションとでもいうのか、おそらく漫画界の中でも最強の部類と思われる超絶忍者の美少女「あずみ」が、実在の要人を始末していく。そして人生とは何か生きる目的とは何か、という命題と、もうひとつ「あずみ」がいつ誰と結ばれて「女」になるか。といった話である。
小山ゆうの全盛期
「あずみ」は有名な作品であり、評価も高く普通に面白い。小山ゆうの筆も、全盛期のそれではないか。現在はかなり絵柄も変わり、絵に色気とか情熱は失われつつあるが、今読んでいる「あずみ」の10巻から20巻あたりは、記号としての漫画であるのに、かつ情感がこもって写実的という、漫画としての頂点といっていいほどの描きぶりである。
今の漫画家は本当に絵がうまいが、あまりに上手すぎて写真化してしまい、漫画という表現方法である意味が薄いという気がすることが多い。しかし、今読んでいる「あずみ」20巻あたりは、泣いているときの目などが、ありえない曲がり方をしていて、一見おかしいのだが心に刺さる。これは漫画として素晴らしい。
もともと、そういう表現をする作者なのだが、初期の作品はまだ筆力が足りず、まだまだマンガだったのが、このあたりでは筆力がピークになり、そうなると今度は得てして写真のようになり、度を越えた表現がしにくくなるところ、絶妙のバランスで「漫画的表現と写実」がミックスされている。
評価と採点
それはさておき、この巻あたりは連載していたビッグコミックスペリオールの人気底上げのためか、あずみのサービスカットが多く、あずみの「とにかく明るい安村」的ポーズが多いのが少し気になった。総合的な評価は75点。
少し長くなったので、「あした天気になあれ」と田中啓文の小説「件(くだん)」は次回。「件(くだん)」はあと少しなので、読み終わっているかもしれない。今のところ、「件(くだん)」はB級ドタバタホラーという感じ。点数をつけるなら40点くらい。



コメント