ついに観た
少し前に「バタフライ・エフェクト」を観るつもりが、「最後の選択」という副題のついたシリーズ三作目だったという記事を書いた。そして、この度ついに初代「バタフライ・エフェクト」を観ることができたので、感想を書いてみる。
いわゆる「タイムリープ」ものの最高傑作として名が上がることが多い本作で、もちろん口コミの評価は一様に高いのだが、一方、批評家からは「整合性のない矛盾だらけの脚本、ショッキングな描写、俳優の演技」などが酷いと酷評されているのは少し驚いた。
(以下、少しネタバレを含むので、未視聴の方はご注意。)
当時衝撃を与えた
例えば、タイムリープから戻ると脳にダメージがあるというが、いつもいつの間にか治っているように見えるとか、傷を見せて時間を遡れることを証明するところでは、過去に戻って傷をつけるが、それが現在において目の前で傷がつくのはおかしい(その現代では、最初から傷がついているはず)とか、ほかにもいくつかある。
突き詰めすぎると、こういう矛盾はいかなるタイムリープものでも発生するので、あまり気にしないようにはしている(というか、私はもともとあまり気にならないタイプ)が、ほかにもいくつか気になったところはあった。
内容的には「過去へのタイムリープを繰り返し、望むべき現在となるように試行錯誤する。」というもので、もはや今となっては一つのジャンルといっていいほどポピュラーになったものだが、この作品がそのはしりと言われるほど、当時は衝撃を与えたようだ。
タイムリープもの
しかし、この作品が公開されたのは2004年というから、実は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の19年後である。ご存知の通り、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は名作中の名作であり、こちらは批評家からの評価も高い。
私は当時16歳で、確か最初は映画館で観て、それからもう何回見たかわからないほど観ているが、何度見てもよくできている(矛盾が少ない)し、とにかく面白い。なので、過去へ戻ってどうこうするという意味では、既に大作かつ名作は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をはじめとしていくつかある。
ただ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、その目的が現代へ戻ることであって、現代(未来)が良い方に変わるというのは、副産物であり、何度も過去へ戻り未来を理想的に変えようとする話というのは、この「バタフライ・エフェクト」が嚆矢だったのだろう。
この「バタフライ・エフェクト」を観終わって直ぐに、ラストも含め私は「僕だけがいない街」という漫画を思い出した。ひょっとして、そっちが先かも?と思って調べたら、こちらは2012年から2016年の連載ということで、この「バタフライ・エフェクト」の10年近く後の連載だった。
余韻のあるラストを含め、いい作品だったと思う。「バタフライ・エフェクト」という題名から私はもっと大きく世界が変わるのかと思ったら、周りの人間関係の変化が主だったのは意外だったが、それでもその人間関係や人間の質が変わるところはよくできていたと思う。
この人間関係や人間の性格などは「ここまで変わるのか」という意味で「バタフライ・エフェクト」があったということなのだろう。
評価と採点
最後に総評になるが、このタイプの話は今や沢山あり、後続の分、話はよく練られており、面白い。漫画なんかは一時期これと異世界のやつばっかりだった。それだけ、タイムリープして未来を変えるというのは魅力のある枠組みなのだろう。
それらをいくつか観てしまっている分、初期の作品である「バタフライ・エフェクト」は矛盾点が多かったり、粗が目立つが、率直に面白かった。しかし、正直なところ、口コミでよく見る「最高傑作」とか「満点」というほどではなかった。
点数でいうと90点。ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は99点である。なお、タイムリープものの代表と言える「時をかける少女」には、まだ小説、ドラマ、映画ともに私はまだ触れていない。最初の小説は1967年に出版というから、私はまだ生まれてもいない。
ちなみに、タイムリープものの本当の初めては、1898年に発表されたH・G・ウェルズによる「奇蹟を行う男」らしい。これは読んでみたい。




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