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「異邦の騎士」(改訂完全版)を読んで

小説

凄いパンチ力

異邦の騎士を読了した。島田荘司は読んだ順に「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」「奇想、天を動かす」と、「北の夕鶴2/3の殺人」と「Pの密室」を読んだくらいだったかなぁ。

御多分に漏れず「占星術殺人事件」は名作と言われるだけあるなと思い、「斜め屋敷の犯罪」は「なんそれ!」って感じで、「奇想、天を動かす」はとにかくなんだか凄かったという印象。

とにかくトリックが壮大、そして論理的ではあるが力技で解決という感の作品が多く、ただ御手洗潔をはじめとする人物造形がうまいという印象で、私はかなり好きな部類の作家である。

異邦の騎士は、発表は遅かったが実は作者の第一作だったらしく、デビュー作としてはパンチに欠けるとして温めておいたというが、いやいや、かなりパンチ力があると思う。

大事なのは面白いかどうか

もう一度読んでみないと分からないが、作者の作品の中で今は私のベストと言えるくらい、アッと思わされたし読後感も良かった。記憶の部分やヒロインの最後など、突っ込みたくなったり残念な部分はあるが…

ただ、ジョジョ(ジョジョの奇妙な冒険)で学んだのだが、物語に大事なのは面白いかどうかであって、矛盾や間違いは気にしない方がいい。私はあまり気にならないので、その点、純粋に楽しめて我ながら得な性格だと思っている。

それでも、億泰「ザ・ハンド」が、最初は「立入禁止」のうちの一文字だけを削っていたのが、以降は空間を含めて全部削っているのが不思議でならなかった。削りたいものだけを削れるのか、そうでないのか、まあ億泰がアホやからしょうがないのだろう。

さて、本題に戻ろう。「異邦の騎士」(改訂完全版)、これは純然たるミステリでは無いような気もするので、ミステリ好きに受けるかどうかは別として、読み物好きならぜひ読んでほしい作品。

採点は…95点!

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