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とんがり帽子のアトリエを読んだ

マンガ

コマ割りが凄い漫画

最初にその題名を聞いたのは「コマ割りが凄い漫画がある。」という話からで、その話題だけでスレができるほどだったという。漫画好きの私としても、是非それは見にゃいかんとまだ単行本の1巻が出てすぐの頃に読んでみたのだが、その時の感想は「凄いには違いないけど…」というものだった。

そもそも、私はあまり漫画の技巧的な部分については評価しないというか、残念なことにそれに気づいていない。いや、実は私だけでなく、大多数の読者がそうなのでは?例えば鳥山明はスクリーントーンを使わないのことで有名だが、言われてみればそうというだけで、使わないにもかかわらず絵が上手いとか綺麗とは思いながら読んではいないのではないか。

コマ割りなども同じで、見たことのないコマ割りだとか、目線の動きと登場人物の動きが一致していて凄いとかいうのは、よく見ればなるほどと思うだろうが、読んでいる最中はそんなことは意識することなく、ただ、楽しい、面白いというそれだけのような気がする。

これは食べ物も同じで、出汁に昆布だけでなくかつおも使っていているからか、あっさりしているのに美味い。とか、麺がちぢれているからこそスープがよく絡んで、濃厚な味わいが長く続くんだとか、そんなこと思いながら食べやしない。ただ「美味い。」「普通。」「不味い。」だけなんじゃないのか。

いや、もちろん、食べ物も漫画も、絵画や音楽も、知識をフル活用して繊細に、かつ深く味わったり楽しんだりする人もいるとは思うが、ほとんどの人がただ「美味い」「面白い」「綺麗」「気もちいい」とだけ感じているんじゃないだろうか。

一枚の絵のように美しい

さて話を戻して、この「とんがり帽子のアトリエ」、確かに絵は上手いし、綺麗。そしてコマ割りもただ珍しいというだけでなく、「絵本風」「絵巻風」とか「写し鏡のよう」であったり「窓」のようであったり、1枚1枚が切り取られた絵のように美しい上、登場人物の心情や動きをより鮮明に表すことに成功している。

伊達に海外を含めたあちこちで賞を取っているわけではない。また、アニメ化(2024年にアニメ化発表。2025年開始予定。)も予定されており、ただ絵が上手い漫画というわけではなく、物語も評価されていて面白いということが良くわかる。また、世界観も非常に魅力的だ。

※ その後、2026年4月からアニメが放映されている。内容については、やはり賛否両論のようだが、これからどうなっていくか・・・

魅力的な世界観

~世界を豊かにする便利な奇跡「魔法」は、限られた能力者にしか使えない。というのは表向きで、実は「魔墨」を使い「魔法陣」を描けば誰でも魔法を使うことができる。しかし、この事は魔法使いでない者には知らされていない。そして、魔法使いはその者を「知らざる者」と呼ぶ。

~かつては誰もが魔法を使えたが、その魔法により世界に災いがもたらされたため、人々は「結託の日」以降、魔法に制限をかける。そして、「知らざる者」に魔法の事実が知られた際には「記憶を消す」魔法をかけ、世界を保ってきた。

~「結託の日」以降、魔法使いはつばのない「とんがり帽子」を被っているが、その制限を守らず「禁忌魔法」を使う魔法使いも存在しており、そのような魔法使いたちは旧時代の魔法使いの印である「つばあり帽」を被っている。

~そこに魔法に憧れを持ちながら「知らざる者」として、普通の生活を送っていた「ココ」が、偶然にも魔法を使う現場を見てしまう。本来なら「記憶を消される」ところが、ある理由からその魔法使いの弟子となり、魔法の修行を始める…というストーリーもワクワクする。

評価と採点

まだまだ、謎は多く、現在(2024年4月)単行本は第14巻まで発行されているが、まだ未完結であり、これから先が楽しみなところ、実は私は第6巻までを読んだところだ。なので、まだまだ真価は分からないかもしれないところ失礼なのだが、私的には「何か足りない。」

まだ第6巻だから時期尚早かもしれないが、北斗の拳で言えば、もうアミバが出てきて残悔積歩拳でうわらばしている頃だ。もう、とっくにページをめくる手が止まらないところだ。ただ、何が足りないかも分からないし、これは私に問題があると思う。

なので絵も綺麗で話も魅力的な「とんがり帽子のアトリエ」、私が点数をつけるなら(第6巻までの評価として)65点くらいだが、一般的には85点くらいはつく良作だと思う。

※ アニメ化とともに注目が高まり、色々な声が聞こえてくる。評判の割には「面白くない」との声も多い。私が見た意見では「ダンジョン飯くらい深くないと…」と比較しているものがあったが、共感。「ダンジョン飯」は名作。

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