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火の鳥(黎明編、未来編)と藤子・F・不二雄のSF短編集を読んだ

マンガ

手塚治虫のライフワーク

既に何度か読んでいるが、あらためて「火の鳥」の黎明編と未来編を読んだ。火の鳥は日本が生んだ不世出の天才漫画家「手塚治虫」がライフワークとして書き続けてきた、永遠の命を持つ火の鳥を中心にした、宇宙や輪廻転生をテーマとした作品群である。

火の鳥は自らが永遠の命を持つ上、その血を飲んだ者も永遠の命(又は不老不死)を授かるという。そんな火の鳥に関わる人間の生き様や運命を通して、命とは何か、宇宙とは何かというテーマを輪廻転生という考えを絡めながら描いている。

火の鳥は私が今回読んだ「黎明編」、「未来編」のほか、「エジプト編」「ギリシャ編」「ローマ編」「ヤマト編」「宇宙編」「鳳凰編」「復活編」「羽衣編」「望郷編」「乱世編」「生命編」「異形編」「太陽編」などがあるが、「黎明編」、「未来編」は時期的にも内容的にも1作目2作目という位置づけである。

火の鳥は作品ごとに過去、未来、過去、未来…が交互に繰り返され、この「黎明編」、「未来編」についても、「黎明編」が過去、「未来編」が未来の話となっているが、「未来編」での時間軸は最後「黎明編」の最初に戻り、ここでも輪廻という手法が取られている。

手塚マンガの集大成

内容については、ここで詳しく触れるより、ぜひ読んでもらいたい。歴史でありSFであり物語であり、冒険、恋愛、ギャグが詰め込まれた、まさに手塚治虫の集大成であり、ライフワークと言うに相応しい大作である。

内容だけではなく、コマ割りなどのマンガ的手法としても数々の試みが行われており、そのような手法も含めて、この作品に影響を受けた作家や作品も多く、洋楽で言うなら、ビートルズのアルバム群と同じ位置にある作品であり、漫画好きなら読んでおかなくてはいけない作品である。

手塚治虫は有名なW3(ワンダースリー)などのSF作品も多数書いており、この火の鳥もSFともいえるような内容だが、こちらも無二の天才、藤子・F・不二雄はSF作品を大量に残しており、短編集は人気も高い。

ぜひ読んでほしい「ミノタウロスの皿」(藤子・F・不二雄)

藤子・F・不二雄のSF短編は、数々の書籍として編纂されており、私もいくつか読んでいるが、話が分かりやすくコンパクトに収められており、誰もが楽しめる良作が多い。

大人向けの漫画として初めて書いたもので、かつ代表作ともいえる「ミノタウロスの皿」は是非読んでほしい。いくつかの短編集のなかに収録されているので、初めてという方はこの話が入ったものを選んでみてほしい。これも中身を言うよりは是非読んでほしいので、ここまでの紹介とする。


私が今回読んだ短編集の中で最も印象に残った作品は「未来ドロボウ」で、こちらも同様に予備知識なしで読んでみてほしい。私は結構、氏のSF短編は読んでいるほうだが、まだ未読のものもあり、いつかコンプリートしたいと思っている。

今はあまり純然たるSFは流行っていないが、私の好きなショートショートを含めもう少し人気が出て、多くの人に触れてほしい。その手始めとして藤子・F・不二雄のSF短編集はうってつけである。未読の方は是非!

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